ー夏の暑さに負けない身体作り!お灸のツボー
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東洋医学での夏のとらえかた
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夏の季節に当てはまる「五臓」とそのトラブル
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夏におすすめ!お灸セルフケアのツボ
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お灸セルフケアのコツ
1、東洋医学での夏のとらえかた
夏は暑い季節。
カラっと晴れて気持ちが良い5月はあっと言うまに終わり、6月は、湿気で寝苦しい梅雨。
月は本格的に夏日が続き、8月の真夏日の陽射しは外出もできないほど。
東洋医学では、一年の気候の変化を「陰」「陽」のバランスの変化として考えます。
陽の気は、暖かい、熱い、上昇、活動、のびのびして、発散する。
陰の気は、冷たい、寒い、下降、静寂、かたまって動かない。
このようなイメージを持っておくのが良いです。
この「陰」「陽」は、1年の四季を通して、変化するため、夏は「陽気」が最も盛んな季節になります。
人も自然も同じように、夏には体の「陽気」が盛ん。
つまり、一年のうちで最も身体が活発になる季節です。
2、夏の季節に当てはまる「五臓」とそのトラブル
身体の中に生まれる「熱」をうまく発散しないと、カラダの中に熱がこもってしまい、カラダに負担がかかるようになります。
古来より東洋医学では、大切な内臓や機能を「肝、心、脾、肺、腎」の五つの臓として分類する考え方があります。
この中で、夏に負担のかかる内臓は、「心」であると考えられています。
心は、常に動き続けているので、陽気が強いのです。
夏の暑さと、心の陽気が重なって、オーバーヒートしてしまいます。
この熱は、体内で「水分」を奪い、内臓が熱で蒸されてしまい、症状が現れます。
例えば、ドキドキする、焦りがでやすい、不安、不眠、のぼせ、ほてり などです。
3、夏におすすめ!お灸セルフケアのツボ
この「心」の働きを助けるツボに、セルフケアお灸をしてみましょう。
今回は「少府(しょうふ)」「内関(ないかん)」の2つ。
「少府(しょうふ)」は、てのひらにあるツボ。
拳を握るように指を曲げていくと、指の頭が手の平にあたります。
その薬指と小指の指頭の間に取ります。
てのひらは、皮膚感覚の鋭い場所。少しの熱感でも暖かく気持ち良く感じるツボなので、精神を落ち着けたい時にもおすすめのセルフケアポイント。
「内関(ないかん)」は、手首の内側付近にあるツボ。
手首の関節の手掌側にあるツボです。手首のしわの中央の「大陵(だいりょう)」と言うツボから2寸(人差し指から薬指の3本分の幅)上に取ります。胸苦しさがあるときにおすすめのツボ。
夏バテで胃腸の不調がある時にもお灸をすえましょう。
妊婦さんのつわりや悪阻の症状を軽くするために使われるツボです。
4、お灸セルフケアのコツ
ツボを取る時のポイントは
①皮膚の変化を探す(ザラザラ、ベタベタなど)
②へこみを探す(皮膚を撫でて指がストンと止まるところ)
③押して気持ちが良いところ(硬いコリがあることも)
どれかの反応を見つけて、その変化を感じてみましょう。
おきゅうの熱で身体の気血が巡り、バランスが整ってくる。
身体の小さな変化を感じることが、東洋医学の大切な部分です。
ぜひ、ゆったりとした時間を1日5分だけ確保して、お灸ヘルシーライフスタイルを楽しんでみましょう!