心と一言で行っても、人間のこころを簡単に語ることはできません。ここでは、日常的に感じることができる「自分自身に沸き起こる感情」の働きとして考えていきます。
これは、本人にしか感じることができません。言葉にすることが難しいし、人に相談しても理解してもらえるかどうかわからない。心が不安定な時はなおさら。自分以外の人とコミュニケーションをとっていくことも億劫になるのではないでしょうか。自分の中で溜まっていく感情は、東洋医学的な体質によって5つに分類することができます。
その5つの分類を知ることで、自分の身体に起こりやすいトラブルを予防したり、対処がしやすくなります。自分の傾向をまずは知っていきましょう。
5つのタイプとは、「①肝」「②心」「③脾」「④肺」「⑤腎」の5分類。
「五行」である「木火土金水」を内臓に当てはめて分類したものですね。
↓感情の偏りと、ストレスを受けた時に起こりやすい症状をまとめてみました。
①肝のタイプはこんな人
【感情の偏り】常にイライラする、攻撃的になりやすい、不満を感じやすい
【ストレス症状】ため息が多い、頭に血が昇る、目が赤くなる、キーンと耳鳴りがする
②心のタイプはこんな人
【感情の偏り】考えて寝れない、パニックになる
【ストレス症状】動悸を感じる、胸が苦しい、胸が痛い
③脾のタイプはこんな人
【感情の偏り】自分を責める、落ち着かない、考えすぎる、落ち込みやすい
【ストレス症状】下痢になる、お腹が張る、食欲の増減がある
④肺のタイプはこんな人
【感情の偏り】泣きたくなる、悲しい、自分が嫌になる
【ストレス症状】呼吸が浅くなる、風邪をひきやすくなる、湿疹が出る
⑤腎のタイプはこんな人
【感情の偏り】人に会いたくない、恐怖心がある、驚きやすい
【ストレス症状】足腰が冷えて力が入りにくくなる、疲労感が強い、喉が腫れやすい
このようなタイプ診断をすると、
多くの方は5つのうち、1つまたは2つのタイプに当てはまります。
タイプをまず知ることで、自分の感情の偏りやストレスのサインに気付くことが、感情の起伏によってストレスフルな脳を休ませる1歩になります。マインドフルネスにも応用できそうですね。