こころに届く経絡とツボ
東洋医学では、私たちが日頃感じている気分の落ち込み・気持ちの高ぶりには「感情」という種類がありますよね。東洋医学では、それぞれの感情に身体の中の働きが呼応するように変化することがあります。感情が偏ると内臓が疲労し、逆に内臓が疲労すると感情に偏りが出てきます。
内蔵が先に疲労している人、感情が先に疲労している人、どちらの方もツボへのセルフケアでこころの疲労を緩和していくことができます。
まずは、大切な「5つの感情」があります。この5つの感情の偏りに対応して、働きが弱ってしまう「臓」を紹介します。
怒りの感情は「肝」
喜びの感情は「心」
思いの感情は「脾」
悲しみ憂いの感情は「肺」
恐れ驚きの感情は「腎」
(前回のブログ(心の休養②)で紹介したタイプ診断をまだみていない方は、そちらをチェックしてみてください。)
心の休養② ー心を疲弊させていませんかー
では、5つの大切なツボを紹介していきます!まずは触って、押してみてください!気持ちよく感じるようならセルフケアしてくださいね!
①「太衝(たいしょう)」イライラを落ち着かせたい、気が鬱々としやすい
〈ツボの場所〉
足背にあって、第1中足骨と第2中足骨の間を撫で上げて指が止まるところ。
②「神門(しんもん)」精神衰弱、不安からくる動悸や胸苦しさ
〈ツボの場所〉
掌側の手首のしわの上、小指側。
③「太白(たいはく)」悩みすぎて元気がない、どんよりした気分、
〈ツボの場所〉
足の母指の骨と中足骨との関節(第1中足指節関節)、足首の方へ降りた凹み。
④「太淵(たいえん)」悲しくて泣きやすい、呼吸が浅い
〈ツボの場所〉
掌側の手首のしわの上、母指側。
⑤「太渓(たいけい)」びくびくしやすい、疲弊している時に
〈ツボの場所〉
アキレス腱と内くるぶしの間の凹み。
この5つのツボは、「原穴」とよばれます。
「原穴は、原気(元気)が多く集まるところで、原気の状態が現れる。臓腑の病に原穴を用いる。」
古くからこの5つのツボを、身体の生命力を表す大切な場所としています。
心の不調は日常のちょっとした負荷の積み重ね。
キャパオーバーになった時、はっきりと不調として感じます。
キャパオーバーになる前に、ケアしておきたいですね。⇦これがとても大切。少しの不調があるのは、大きな不調になる前兆。予防的にケアすることで結果的に早く治り、お金もかかりません。
刺激する方法は、
①お灸をする
②指でもむ
③ローラー鍼でコロコロする
④ペットボトル温灸で温める
⑤パッチ鍼を貼っておく
セルフケアの方法は、「セルフケア用自宅お灸」だけでなく、「道具を使わないツボもみ」セルフケアで使用しても安全な「ローラー鍼」や「パッチ鍼」ペットボトルとお湯を使った「ペットボトル温灸」
などがあります!
使い方や手に入れる方法もそれぞれ違うので、かかりつけの鍼灸師の先生に聞いてみてくださいね。またブログでも取り上げてみます!