ー呼吸の力で自律神経を整え、疲れにくいカラダへー
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呼吸が必要な理由
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呼吸が行われる「胸郭」
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「90秒でできる!まる式呼吸トレーニング」
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生涯、永遠に続く「呼吸」
今回は、疲れやすい、緊張感がぬけない、呼吸が浅いし深呼吸が苦手・・・
そんなトラブルを「呼吸」の意識を少し変える練習をすることで、疲れにくいカラダを作る方法をお伝えします
呼吸が必要な理由
人間は呼吸によって酸素を血液に供給して、二酸化炭素を排出しています。
肺で酸素を供給された「血液」がからだの中の細胞に酸素を渡して、心臓から全身に流れるという循環を繰り返しています。
姿勢が悪く「浅い呼吸」をしていると、その酸素の供給や二酸化炭素の排出が上手く行われなくなり、疲れやすくなり、集中力が下がります。また、足りない酸素を補うために「早い呼吸」になってしまい、自律神経のバランスを崩してしまう原因にも。
呼吸が行われる「胸郭」
その大事な呼吸が行われる 肺 は、「胸郭」と言う場所にあります。
胸骨、肋骨、胸椎で囲まれたこの胸郭が拡がることによって空気が取り込まれ、狭まることによって排出されます。胸郭をしっかりと広げて、肺に多くの空気を取り込むことで、たっぷりとガス交換がされ、酸素の多い血液がカラダを流れ、疲れにくいカラダにしていきましょう。
では、その方法を紹介します。
「90秒でできる!まる式呼吸トレーニング」
酸素が入ってこない非効率的な呼吸
まず、胸郭が広がらない呼吸をやってみましょう
顎を引いて、うつむいた姿勢でゆっくり呼吸をしてみます。
これでは、吸いにくくて、吐きにくいですよね。
しかし、仕事中はもちろん、休憩中やリラックスタイムでさえ、このような姿勢になっていることが多いのです。
では、肺に空気が入る時の胸郭が、どのように拡がるかを見てみましょう。
このように、肋骨が上下に動くことで、胸郭が広がり、肺が膨らんだりしぼんだりできるのです。
では、次の手順で、正しく胸郭が動いているかチェックしながら、動かしていきましょう。酸素をどんどん取り込む効率的で自然なラク呼吸
①吸っている時に、胸郭が前に拡がる。
吐きながらしぼんでいく。
②吸っている時に胸郭が横に拡がる。
吐きながらしぼんでいく。
③さらに、背骨(胸椎)で肋骨を持ち上げるイメージで胸郭を拡げる。
肋骨が、背中では背骨(胸椎)とつながっていることを感じていきます。
①②③をゆっくり各3回ずつ行います。
効果を出すために必須になる次の2つのポイントは、必ず守りましょう。
・鼻から吸って、口からゆっくり細長く吐く
・胸郭の広がりを前・横・背骨の3方向でしっかり意識する胸郭をイメージしにくい時は、胸の動きを「目」と「手」で確かめてみましょう。
① 鏡の前に立って、目で胸の動きを見て確認します。
② 肋骨の外側に手を当てて呼吸をすると、胸郭が横に広がってくるのが感じます。そして、脇を締めて、胸の上のほうの肋骨に手を当てなおし、胸郭の前側の広がりを手で確かめます。
このように、視覚や触覚を使うことで、イメージが具体的になります。
生涯、永遠に続く「呼吸」
呼吸を大切にすることは、気持ちをリラックスさせ、自律神経の乱れを整えるきっかけを与えてくれます。呼吸しやすい姿勢を続けることで、からだの隅々まで酸素を行き渡らせ、若々しく疲れにくいカラダへ導いてくれます。
呼吸は、すべての人にとって必要不可欠であるのに、毎日の中で意識できている時間はとても短くなってしまいがち。
呼吸によって取り込んだ酸素は、脳にも、カラダにも、精神にも、パフォーマンスをアップさせることにも必要です。
デスクワークをして呼吸が浅くなってしまった後や、読書や勉強をする前、または疲れてきたらリフレッシュに、ヨガやストレッチの前の準備・導入、大切なプレゼンやお仕事の直前など、ご自身のために呼吸を意識して行うことで、「清らかな気」の恩恵を受けることができます。
酸素を細胞の隅々まで届けて、体調を整えるきっかけを作っていきましょう。