春のイライラ、のぼせと冷え、精神不安定によく鍼灸治療でつかうツボを、セルフケアで使いやすい方法と合わせて4つに厳選しました。
無理なく毎日やれるものを選ぶことで、「続ける」ことができます。続けた人には心と身体が整ってくる感覚が得られると思います。お気に入りのセルフケアを見つけてくださいね。
①頭に血が上ってイライラする時に押したいツボ
・太衝(たいしょう)
足の甲にある、「痛気持ち良い」ツボです。親指と人差し指の間に指の腹を置いて、そこから足の甲に向かって撫で上げていくと、骨と骨の間が狭くなるところで指が止まります。そのヘコミがツボの場所です。
痛気持ち良い程度の圧で、親指の腹を使ってツボを押します。痛みが有る場合は、ぎゅーっと押さずに、優しくほぐすようにしてみましょう。ぎゅーっと押すと痛みが強いことがあるので、押すぎには注意してください!
セルフケアお灸を据えるなら、ここには1~2回お灸をしてみましょう。頭に上った血がスーっと降りていく感覚があれば成功です。
②冷えとのぼせがある時に温めたいツボ
・三陰交(さんいんこう)
足首とふくらはぎの間で、内側にある万能冷え取りのツボとして有名です。
内くるぶしの尖ったところから指を4本ならべて「3寸」の長さをはかります。その上にあるツボ。脛骨(すねの骨)の内キワです。そのあたりに、皮膚のヘコミ、冷え、血色が悪い、硬いこりがあるなどがあれば、是非ケアをしてほしい状態です。
このツボは、日常から「冷やさないように気をつける」ことが大切なツボ。
もし今、あなたの足の「三陰交」に冷えがあるならば、セルフケアお灸で改善していきましょう!
③頭に詰まったモヤモヤをスッキリさせる、リフレッシュのツボ
・百会(ひゃくえ)
頭のてっぺんど真ん中。精神安定や集中力を高めたい時に使っていきます。
オススメは、手作りツボ刺激グッズを使うこと。
必要なもの
・つまようじ10~15本
・輪ゴム
つまようじを輪ゴムで束ねて、チクチクする方をツボに軽くトントンとあてます。
刺さって痛いほどやっても効果が増すわけではないので、痛みが出ない程度に「あてる」ようにしてくださいね。
5~10回ほどトントンしてみてください。
④気持ちを落ち着かせて、のぼせをコントロールするツボ
・内関(ないかん)
腕の内側にあるツボ。手首の内側から指を3本並べて、「2寸」をはかります。その中央にあるのが内関。ここは、東洋医学では「心包(しんぽう)」につながるツボです。心を守っている役割がある経絡と考えていくとわかりやすいと思います。
内関は、ほんのり暖かいお灸をするととても気持ちよく感じます。セルフケアお灸をするときには、「ちょっと熱いかな」と感じたらお灸を早めに外していくのが良いですね。ツボ押しするときも、気持ち良い程度で親指をあてながら、手で挟むようにして優しく圧をかけると良いです。また、親指の腹でくるくると円をかくようほぐすのも気持ち良いですよ。
ざわついたこころを落ち着かせるように、ゆっくりとした気持ちでセルフケアを行うのが、ツボを効かせるコツです。
セルフケアで春をうまく乗り越えて!
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