東洋医学では「五行」という大原則があり、季節にも五行があります。春は「肝(かん)」の季節とされています。
「肝」の主な役割の1つめは【情緒をコントロールする】
肝が伸びやかに活動していると、気がよく巡り、行動力があります。これが、強いストレスや怒りの感情で刺激されると、「気滞(きたい)」と言って、気の巡りが悪い状態に。すぐにイライラしたり、文句ばかりペラペラと言っていたりするのがこの状態。続いてしまうと、うつ症状、自律神経失調症などにつながる可能性があります。
「肝」の主な役割の2つめは【血(けつ)をコントロールする】
血とは、全身を栄養している血液やその中の栄養分の総称。肝は、肝の中に血を貯蔵しています。そして、血の栄養が必要なところに配分しています。運動するときは筋肉に。視作業をするときは目に。勉強するときは頭に。
普段使われやすいのが、「目」です。仕事でもPC作業で目を使い、休み時間でもスマホで目を使い、画面を見続けています。「目」による血の消耗はとても大きいものです。
つまり、現代の私たちは「血」を朝から晩までずーーーっと使い続けていることになるんです。
身体の血が消耗して、不足していることを、東洋医学では「血虚」といいます。眼精疲労や目のかすみ、頭に届く血も不足して、ぼーっとするなどが起こる。
食事での栄養不足があったり、睡眠不足があったりするとさらに血虚は進み、顔の筋肉が痙攣したり、こむらがえりを起こしたり。。。筋肉に栄養が行かないのですね。
さらに、精神活動にも血の栄養が必要なので、血虚では「不眠症」や「精神不安」などもひき起こすことがあります。
「肝」の特徴である「情緒のコントロール」は、ストレスを溜めない工夫が大切です。
実践しやすい3つのヒント
①SNSや動画を見る時間を減らして、目を休ませるようにすること。
SNSを過剰に見ると、精神も消耗します。
特に気が落ち込んでるときはSNSから離れて。
②職場や家庭での自分ルールを少し甘くすること。
肝に負担がかかりやすい人は、正義感が強くて頑張りやすい人。
「1人でちゃんとやろう」としないことが、
過度なストレスや緊張から自分を守ります。
③気持ちが詰まったり、散歩にいくこと。
ストレスがあるからといって、他人に文句をペラペラと言い出したら、気持ちが滞ってる証拠。文句を言っても解決しないことを他人にぶつけても、物事の解決にならないことは分かっていても、ついついグチをこぼしたり。実は、だだ身体が「こもった熱や滞った気を発散したいだけ」の可能性があります。軽い運動や趣味で発散するのが、上手な付き合い方ですね。
取り入れられそうなヒントがあれば、ぜひ意識してみてくださいね。
#いちまる鍼灸院 #のぼせ #冷え症 #更年期 #肩こり #腰痛 #生理痛 #月経前症候群 #PMS #不妊 #美容鍼 #肌荒れ #自律神経失調症