春には「やりたいことを始める」この流れは東洋医学から見ても、とっても理にかなっています。。
転職や新学期が4月に設定されているのはとても自然なことなんだということを私の言葉で書いていきます。
新しいことをはじめる、成長するタイミングを見計らっている方には、
「春を選ぶといい」ということをお伝えします。
冬から春にかけての季節の移り変わりを陰陽で理解してみましょう。
冬は、1年の中で最も寒い季節ですので、陰陽では「陰」の総量が多く、冬至でマックスになります。冬至は、「陰が極まる」タイミングです。そして、陰陽バランスは陰がマックスになったらすぐに、「陽」に向かっていきます
。
このように、バランスが一極に留まることなくすぐに次の変化へと移って行くことを、「陰陽転化」と理解しています。
そして、徐々に増えてくる「陽」の気を日常生活で最も感じ易いのは、日照時間ですね。
日本では気温の冷え込みは2月ごろがピークとなりますが、やはり日照時間は少しずつ長くなって、夕方5時でもまだ日が落ちていません。
このように、私たちの生きている地球は、常に陰陽のバランスが移り変わって、止まっていることはありません。
なので、ここに生きる人間もからだの中にその自然の流れが生まれています。自然にわきおこる陽気を、しっかり行動とともに発散していくことで、バランスが取れるという仕組みです。
(この陽気がうまく処理できないことで起こる不調については、また違う記事で書いていきたいと思います。)
さて、春を乗り越えるのが自然の流れなら、何もしなくても自然でいいかというと
現代に生きる私たちにとって、そうはいきませんね。
って思うかもしれません。
実は、この思考が、不調を生み出すことがあるのです。
ここで、春に「苦しくなる、ストレスがかかる」原因を簡単に理解してみましょう。
春は、東洋医学では「発陳(はっちん)」の季節であるといいます。これ、何かというと、
冬に成長を止めていた木々が暖かくなってくると同時に、ニョキニョキと枝を伸ばし、芽をつけ、今まさに新しい葉を育てて成長する様子のことなのですね。
この木の成長を妨げるように、他の大きな木や建物が覆いかぶさっていたら、どうなるでしょうか。
おそらくその木は少しでも枝を伸ばそうと成長しますが、障害物にぶつかって成長できず、そのエネルギーが本来の新芽に行き渡らず余り余ってしまいます。成長もできず、その障害物の下で不満気にしていることでしょう。
春にうまく成長できなかったり、のびのびと過ごすことができないと、
体の中に本来持っている「成長したり発散したい気持ち」が停滞してしまいます。
4月、進学や転職、新年度の環境下で自己表現もできずに何かの指示に従うだけ。
その弊害は、「気の停滞」「陽気がからだにこもる」。
我慢し続けた結果、5月には鬱々としてしまったりする。
それは、ストレス環境下で抑圧されているから。
春に、新学期で机に座ってることがつらいなぁと思ったら、新しいことをやりたがっているのかも。
新しい趣味をはじめたり、積極的に発散するようにしてみてはいかがでしょうか。
運動が嫌いじゃなければ春だけ少し運動や散歩をしてみる、空いた時間を見つけて歌や楽器、文章作成など自己表現をする作業をしてみる、成長したいという気持ちに対してのメンタルブロックを外す、など、いろいろな工夫で精神・心身を伸びやかにさせましょう
ただし、今回の記事では比較的不調が少ない方向けの記事です。
すでに不調があり困っている場合は、「この生活が積み上げられていたのかな」と思って過去を振り返ってみてくださいね。セルフケアの記事もまたアップしていきます。
季節の過ごし方を大切にするのは、また次の季節に備えて準備するという意味でもあります。
ぜひ、この春を成長の季節に選んでみてください。