ー身体を動かす前の全ての人にオススメする準備運動ー
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基本の膝回し体操
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実は膝がまわっている訳ではなかった!?
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膝まわしがなぜ良いのか
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特別なトレーニングは不要!「動かす」だけのことが大切
基本の膝回し体操
まずは、基本の膝まわしのやり方を紹介します。
①左右の両足首・両膝を軽くくっつけます。
②膝の上に手を置き、足裏が床から離れないようにします。
③膝を浅く曲げて、膝まわしを右に10回、左に10回。
④膝を深く曲げて、膝まわしを右に5回、左に5回。
これを、仕事や家事の前・ウォーキングやトレーニングの準備体操に行います。
とても簡単ですが、ぎこちない動きになったり、深さを変えると辛かったり、一部分の関節や筋肉が痛んだりする場合は、注意深くどの動きが苦手なのか、感じてみましょう。
この体操の時に、膝などの関節にに「強い痛み」がなければ、膝まわしは全ての方に続けて欲しい体操です。
膝まわしがなぜ良いのか
ほとんどの人がやったことのある「膝まわし」、実はすごいのです!。
その「スゴイ」ところとは・・・
●下半身の大切な関節全ての運動になっている
●膝に関わる全ての筋肉を動かしている
膝をまわしているだけのように見えるこの体操は、
「下半身全体の体操」という意識で行うことで、本体の効果が発揮されます。
実は膝がまわっている訳ではなかった!?
膝は、本来、「屈曲」「伸展」がメインの運動となる関節です。
つまり、曲げる・伸ばす しかできないはずの関節。
しかし、体操の膝まわしは、確かに円運動をしています。なぜ曲げ伸ばししかできない膝が回せるのでしょうか。
それは、膝の「上下にある関節」が連動しているからです。
その連動している2つの関節が、股関節と足関節。
歩く、走る、座る、様々な動作で常にこの3つの関節は連動しています。
どこかの関節に不具合が生じると、関節に影響して筋バランスが崩れることで、可動域に制限がかかってしまい、正座やあぐらをかく姿勢がとりづらくなることがあります。
関節の不具合と筋バランスの崩れが続くと、歩いたり立ったりした際に足首・膝・お尻・腰などに痛みが生じる原因となってしまいます。
特別なトレーニングは不要!「動かす」だけのことが大切
筋肉、関節は動かすと柔らかくなり、動かさないと硬くなります。
そして、いつまでも自分の脚で歩ける体を保つことが大切です。
足関節、膝関節、股関節を動かして、下半身全ての筋肉を柔らかく保ちましょう。
さらに、歩くというのは内臓にも良い効果があります。
歩くことによって内臓を揺らして、胃腸の働きを高めて、食べたものは消化され、またお腹が空いて食べることができます。
誰でもいつでもどこでもできる「膝まわし」は、簡単でも最高の養生健康法です。
朝の膝まわしで関節のこわばりを取り、1日の動きをスムーズにする。
夜の膝まわしで関節・筋肉の疲れや緊張をリセットする。
生活に取り入れやすい体操だからこそ、毎日続けてみてくださいね。